仏教講座スケジュール

●古い仏教のイメージから自由になりましょう。心の苦悩・現実の課題を越えてゆくことが、最も大事なこと。思い込みを捨てた時に、ブッダの教えの真髄がみえてきます。
●全国行脚、まもなくスタート! 講座、個人相談、法事など、ご希望者はご連絡下さい(クリック)
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●メール通信、配信中。
①お名前、②都道府県、③近況(本の感想・知ったきっかけ等も可)をひとこと 書いて koudounosato@gmail.com まで。※フリーメール着信拒否の設定になっていないか、ご確認ください。
●廃寺・空き寺・日本家屋を募集中! 生き方と教育と仏教をひとつの場所で――ご提供くださる方、ぜひご連絡ください。

人生相談の作法~○○が残れば成功

こんにちは、草薙龍瞬です。

東京はしっとりと雨です。
「やだな~今日も雨か」と反応することなく、「空気のうるおい」として感覚に意識を向けましょう。雨の日は、サティにもってこいです^▽^。

最近相談を受けていて感じること――本人にとって切実な、根の深いテーマを抱えている場合にかぎって、「抵抗」も感じるらしいということ。それはそうですね。

『反応しない練習』や『大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』を読んで、相談してみようと思い立ってくるところまではいいものの、中には、今の自分を正しいと言ってほしい、後押ししてほしいと願っている(ある意味、答えをすでに自分で選んでしまっている)人もいたりする。


問題は、その「自分」こそが、悩みを作り出している「原因」である場合。そのときは、後押しはできない。むしろ降りる方向を考えてもらう必要が出てくる。

ただそれが、なかなか難しいことも、よくある。ひとはできれば、変わりたくないと思うもの。

そういうとき私は「どこまで伝えていいか、正直わからないところもあるけれど」と前置きをする。本当のところ、素直に「新しい道」を求める覚悟ができているか、心の準備ができているか。そこをよくよく見てから、お伝えしないと――と工夫の必要を強く感じる。

率直なところ、悩みの原因――つまりは解決策でもある――というのは、「これまでの自分に都合の悪い」ことのほうが多い。つまりは、聞いていて耳が痛いと感じるような(笑)。特にブディズムは、深いところまで見透してしまう。本人の語る言葉のごまかし・自己弁護に騙されたりはしない。

だから単刀直入に――しかしあくまで友愛をもって、友人として――語りかける。「そのままでもかまわない。しかし違う道もある。そちらの道を生きていくことであなたももっと幸せに、自分らしく生きていけるし、相手もまた幸せになれる。そちらの道を生きていくことを考えてみませんか」という思いで話をする。

個人的な感想だが、こういうとき、守るもののない「出家」という立ち位置が、いかにこういう相談事に大事な意味を持っているかに気づくことがある。もし自分の家とか、仕事とか、「生活のため」、さらには「自分のため(欲のため)」という思いが混じれば、その言葉は純粋ではいられなくなる。だが、出家というのは、そういう打算すべき要素を持たない。完全に自由な身の上で、ただ出会った相手の課題をよく理解して、原因を指示して、そこから自由になって行く道筋を、はげましの思いをもって伝える。

ビジネスとしての関係、あるいは宗教という衣装をまとった団体・個人の活動と、出家としての活動が違うところは、こういう点にある。出家という立ち位置に、「自分(の都合)」というものはない。

だからであろうか、私自身は、相手の問題・気の病に当てられてダウンするということがない。著名な精神科医でも年に一度は精神的にダウンする(熱を出すようなもの)というが、私の場合はそれはない。むしろすっきりとして、温かい気持ちで終われることがほとんどである。

唯一課題として残ったなと感じることがあるのは、相手の業・慢・思い入れがあまりに強くて、新しい道を受け容れる準備が整っていない場合。「もうしばらく時間が必要」という場合である。ただこれは相手の問題なので、私は追いかけない。ただ「よき道が開けますように」という願いをもって見送ることに尽きる。

だから結局はスッキリである。ブディズムの関わり方の本質は、「はげまし」ということもできる。

相談・カウンセリングにとどまらず、
人との関わり方のよしあしを見る時の、ひとつの目安といってもよい――〝スッキリ〟と〝はげまし〟である。

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○さて、9月の日程:

9月17日(土)【満席】朝日カルチャー新宿 
上手に心を使う練習 「反応しない心のつくり方」プレ講座

⇒10月から3回の講座スタート。こちらはお申し込み可能。朝日カルチャーセンター新宿校 03-3344-1945 

★9月 18日(日)~20日(火) 広島・座禅合宿

前日まで参加申し込みを受け付けます。外部参加者は一泊6千円(食事・宿泊・布団代・資料費込み)。

18日初日は、午後2時スタートでガイダンス⇒坐禅会という流れ。夜は、法話・講座を交えつつ。
19日は、午前4時起床。午後2時から一般向けの講演会あり。テーマ~原始仏教に学ぶ「人生はココロの使い方次第」~ブッダが本当に伝えたかったこと【参加無料】
20日は、午前から集中座禅会。午後に法話会のあと午後3時頃散会。

※参加者の大半は大学生なので、雰囲気は若干違うかも。その分初歩から解説して、禅のスキルを積み上げていけます。貴重な体験ができるのでは?

※参加希望者は、①お名前、②ご住所、③臨時連絡先(携帯)をkoudounosato@gmail.comまで。場所 清流の家 〒731-2204広島県山県郡北広島町大暮590 http://www.seiryu.info/ 

●9月 21日(水)10:30 ~ 12:00 東急BE二子玉川/13:30 ~ 15:00 東急BEたまプラーザ 
座禅エクササイズと「心がラクになる」仏教こばなし

★9月 22日(秋分の日) 神楽坂・赤城生涯学習館 和室
10:00 ~ 12:00 座禅と法話のひととき 解説ガイドブックつき - 神楽坂・赤城生涯学習館A室 
18:00 ~ 20:00 生き方としての仏教講座【秋の始まり編】 ★本当の人生は「四つの真実」にめざめるところから


※清浄行と修験道の資料を持っている人はご持参ください。まとめをやります。
※25日と内容はほぼ同じです。都合よいほうにご参加下さい。
 
●9月 24日 10:00 ~ 12:00
東武カルチュア池袋校 生き方として学ぶ仏教入門(第2・4土曜午前) 03-3988-4855

★9月 25日(日) 神楽坂・赤城生涯学習館 和室
10:00 ~ 12:00 座禅と法話のひととき 解説ガイドブックつき

18:00 ~ 20:00 生き方としての仏教講座【秋の始まり編】★本当の人生は「四つの真実」にめざめるところから

※清浄行と修験道の資料を持っている人はご持参ください。まとめをやります。
※22日と内容はほぼ同じです。都合よいほうにご参加下さい。

●9月 27日(火)10:00 ~ 12:00  ☆受付中
東武カルチュア池袋校 1日体験 座禅エクササイズと仏教こばなし
●9月 29日(木)10:30 ~ 12:00  ☆受付中
名古屋・栄中日文化センター 座禅エクササイズと仏教こばなし
〒460-0008 名古屋市中区栄4丁目1番1号 中日ビル4F  0120-53-8164

全国行脚終了(ありがとうございました)

こんにちは、草薙龍瞬です。

まだまだ暑さも続き、大雨・台風にも見舞われる日々が続いています。みなさまの平穏無事な暮らしを願っております。

1.
私のほうは、9月4日をもって、今年の全国行脚が終了いたしました。

北は青森・五所川原から、南は熊本・荒尾まで、全国?箇所、数百人の方々とご縁いただくことができました。

個人でお声をかけて下さった方、また大人数の講演・法話会を企画して下さった方、そして各会場に足を運んでくださった方々、いろんな人たちと巡り合い、またよきひとときを分かち合えました。つつしんで、心より感謝申し上げます^^。

法話会は、ちいさな町の会館で4名、というところもあったし、百人を優に超える場所もございました。朝日カルチャーや名古屋・中日文化センターでの講座も、たくさんの方々がきてくれました。

そして、個人やご家族で迎えて下さった方々も――一緒にドライブしたり、食事したりしつつ、生き方や仏教について語り合う時間は、とても有意義で楽しいものでございました。

そして、疾走する列車から見渡す夏の空や野山の景色、さらにはフェリー上でながめる夕陽(そうそう、愛媛の青島――通称「猫島」にも行って来たのでした^^)などなど、たくさんの美しき光の風景にも邂逅できました。

どの出会い・語らい・風景も、とてもせつなく、美しく……今なお語る言葉を持っていないというのが真実です。とてつもなく、大きな旅となりました。

(ちなみに、インドから帰った時も、余熱がしばし尾を引くのですが、今回もまた、有り余る余韻と感慨とで、しばし心の切り替えが利かぬ思いでおります。それくらいに充実した、鮮烈きわまる夏の旅になりました。)

2.
あえてひとつ言葉を紡げば、今回感じたのは、どの場所においても、心の影や悩みや一抹の淋しさを感じている人は、(今回めぐりあえなかったけれど)やはりたくさんいるのだということ。

それでも、正しい道――心の使い方――に触れる機会に恵まれれば、みな何かしらの希望を感じることができるのだということ。

独りでは前に進めなくても、ほんの少しのヒントや、励ましや、智慧を共有する機会があれば、その瞬間から、前に踏みだすことができることも多々あるということ。

心は、機縁(きっかけ・つながり・めぐりあわせ)によって、いかようにでも変わりうる。だからこそ、よき機縁を紡ぎ出すことが大事――その意味で、この「全国行脚」は、案外、実によい試みであったこと、改めて感じ入りました。

ぜ ひ、こうしためぐりあいのきっかけを、今後も育てていきたいと思います。この行脚のそもそもの目的、そして行動した先の成果をみるに、まぎれもなく、純粋 に〝善き行い〟です。これほどの美しさ(人の心も風景も)が生まれる試み・関係というのは、けっこう貴重かとも思います。ぜひ今後ともご同道ください。ご 協力お願いいたします(=人=)。

その一方で、めぐり逢いの数をはるかに超える、まだ見知らぬ人たちの苦悩や孤独、淋しさ、絶望というも のも、道中どこにいても、伝わってくる思いも致しました。ひとは、思いひとつで、闇をさまようことにもなれば、明るい陽射しの中を歩いていくことも可能に なります。願わくば、闇を創り出しているさまざまな思いや因縁を手放して、今いるその場所にあって希望を見出すような、そうした何かしらの変化への胎動 が、その日常の中に生まれれば、とも思います。

そうした方角に思いを向ける時、今回の行脚においても、私自身の中に、省みるべき部分、改 善していくべき部分は、たくさん見つかりました。ひとが見る方角によって、孤独から希望へと見えるものが切り替わるように、私自身の活動についても、満 足・喜びに留まらず、 自身が果たすべき務め・もっと果たしうる働きを、きちんと見すえて、成長させていかねばならぬと感じています。

3.
こうして東京に戻って来た――と、はて、いってよいのかどうか(笑)。帰るべき場所は、別のところにたくさんあるのではないか。出会いを求め てくれる人のところに赴くことこそが、私自身にとっての「帰る」なのではないか。今回の旅でご一緒したひとつひとつが楽しく、愛しい思い出であり、感謝 と、これから先も、みなそれぞれが、それぞれの場所で、幸せな日常を送って下さいますように――という願いとをもって振り返る、珠玉の記憶となりましたこ と、みなみなさまにつつしんでお伝えいたしたく存じます。

私のほうは、ここから次の本の執筆にとりかかります。「心の出家」をテーマとす る本と、耳で聴けるオーディオCDつきの法話集です。私は、どの本も、一字一句、まごころこめて、闇の中でも希望の光が見出せるようにと愚直・真面目に願 いつつ書いておりますので、時間はかかりますが、良質の作品を届けていきたい、と決意しております。お楽しみにお待ちください。

あらためて――、今回、皆さまが日々暮らしている生活の場所や、お仕事の現場に導いてくださいましたこと、言葉に尽きせぬ感謝と、感銘と、喜び・楽しさをもって、この胸に受け止めております。

ぜひこれより先も、つつがなき(平穏無事な)、善き日々を、それぞれの場所に育て、おすごしくださいますように、心から願っております。


ひとことでいえば、楽しかったのです(笑)。そして、美しく、せつなかった――出会えたおひとりおひとりが。さりげない日常の風景のひとつひとつが。ありがとうございました。

また来年の夏、お会いいたしましょう。

草薙龍瞬御礼合掌

追記:
●巣鴨は、9月8日と15日(8日は台風来たらどうしましょう(笑))
●神楽坂は、9月22日と25日に、座禅会と仏教講座を再開します。全国行脚の写真もお見せします。お時間合えばいらしてください。

戻って見上げた新宿の空。あの向こうに次の旅は広がっている。